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ミレー派?ゴッホ派?

2021年12月9日

こんにちは

 

 

あんじゅです☺️

 

 

 

先日お休みの日に滑り込みで2回目のゴッホ展に行ってきました。

 

 

すっかりどっぷりファンになってしまいました。

 

 

常設で美術館があったらいいのにと思います。

 

 

 

次は三菱一号館美術館に イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜 ― モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン

を見にいこうと思っています。

 

 

さて、今日はゴッホとミレーが同じテーマで描いた2枚の絵について考えようと思います。

 

 

正確には、ミレーが1850年に完成させサロンに出展した『種まく人』を1888年にゴッホがモチーフにして完成させた『種をまく人』として発表した形になります。

 

 

同じ状況を描き、2人とも筆をとったのはフランスということでそんなに差が出るのかと思うところですが

 

 

この2枚には、

 

 

写実主義であり実際にその時代を生きたミレー

 

 

印象派で代表作ひまわりを描いた全盛期に筆を取ったゴッホ

 

 

大きな違いがあります。

 

 

 

 

こちらが1850年のミレーによる作品です。

 

日は沈み始め、その日最後の作業とも思えるような疲れが感じられる表情です。

 

見やすいように少し明るさの調節をされているようですが、実際はもう少し重苦しい雰囲気が感じられます。

 

この作品が完成した頃のフランスは、二月革命や社会主義思考の高まりなど不安定な情勢でした。

 

この頃は貧しい農民を描くとブルジョアと呼ばれていた富裕層にウケが良かったと言われています。

 

しかしこの作品は男性の目に光は無く、あまりにもリアルだったためブルジョアの地位を脅かす

社会主義思想を高めるのではと大激論が巻き起こりました。

 

富裕層が欲しかったのは貧しさを受け止め直向きに働くフィクションの労働者たちの姿

でしたが、写実主義を推し進めるミレーの絵を評価する人も一定数存在したようでした。

 

一方のゴッホは

 

 

 

こんなにあかるい作品に仕上げました。

 

ミレーの絵を見てどう解釈したらこんな仕上がりになるのでしょうか?

 

絵自体が発光しているかのような明るさから希望すら感じます。

 

この頃のゴッホはひまわりやカフェテリアなど全盛期でこれこそゴッホという作品を連発しています。

 

光に満ち溢れた世界に魅了されアルルに越してきたゴッホにはフランスはこのくらい明るく見えていたんだと思います。

 

オランダで生活していた初期時代の暗くて重い作風も持つゴッホがあえてこんなにも明るくこの作品を描いたのは何故なのか。

今年いっぱいは考えていられそうです。

 

 

ゴッホとミレー、どっちが好きですか?

 

私はこの2つを見比べて、写実主義と印象派は時として言い換えることができるのでは?と思いました。

 

農夫の生活や人生に対する思いに寄り添って描かれたミレーの作品はリアリティを感じる反面、

重苦しい感情が大きすぎるが故に情景まで暗くなっているようにも感じました。

 

 

本当は農夫の気持ちは重く絶望的だったとしても、太陽はゴッホの絵のように煌々と照っていたかもしれないし背景には美しい夕焼けが広がっていたかもしれません。

 

 

 

描いた本人やモデルの農夫がもうこの世にはいないので勝手に色々考えてしまいますが、勝手に深読みしても正解がないから美術の世界は面白いなと思います。

 

 

ちなみに、優劣はつけがたいけど私は完全にゴッホ派です。

 

 

最後まで読んでくださってありがとうございまいた。

 

 

よい週末をお過ごしください。☺️

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