グレイスランド (Finding Graceland)
1998年 上映
監督:デヴィッド・ウィンクラー
主演:ハーヴェイカイテル
「スモーク」をはじめ、「レザボア・ドッグス」「ユリシーズの瞳」等の作品に出演しているハーヴェイカイテルの知られざる名作です。
ストーリーは「自称エルヴィス・プレスリー」と「ドアが吹っ飛んでいる事故車に乗った男バイロン」の二人のロードムービーという感じ。
エルヴィスがヒッチハイクをしているところ、偶然ボロボロの車に乗ったバイロンに出会い旅を続けます。
バイロンは新婚だった妻を亡くなってしまい心を閉ざしていて、
エルヴィスは、我が家のあるグレイスランドまで帰るという。
どこから見てもエルヴィスには見えないのだけど、完全に本人になりきったエルヴィスはバイロンとは対照的に自信に溢れた雰囲気を纏っていました。
旅の途中、あるカジノに立ち寄ると「マリリンモンロー」に出会う二人。
モンローに扮するアシュレイとバイロンは次第に距離が近くなっていくが、妻を失ったばかりのバイロンは一歩踏み出すことが出来ずにいました。
一方エルヴィスは、カジノの舞台に上がり往年のヒットソングをステージで歌い切る。
オーディエンスが最高潮に盛り上がり、満足げにステージを後にするエルヴィス。
しかしその場でエルヴィスは倒れてしまう。
バイロンはこの時、エルヴィスのカバンから一枚の新聞の切れ端を見つける。
エルヴィスの死亡記事の新聞が切り取られていたその裏には、エルヴィスのファンだという男性の妻子が飛行機事故で亡くなったという記事が書かれていました。
エルヴィス、バイロン共に過去に深い悲しみを背負っていた。
過去に囚われた二人の男は体調が回復した後も、ボロボロのキャデラックでグレイスランドに向けて旅を続けることとなる。
続きはぜひ映画を観てほしい。
人生は山あり谷ありと言うけれど、実際はうまくいかないことの連続であることの方が多い。
挑戦すればするほど、前向きになるほどあらゆる壁と遭遇する。
「キングを忘れるな」
自称エルヴィスなのか、本物のエルヴィスなのかわからない「エルヴィスと名乗る男」が最後にに唱えた言葉。
この映画には沢山の過去を背負った登場人物がいて、それぞれに危うい精神状態で旅を続けている。
愛が自信を奪い、愛がまた自信をつけてくれる。
自分が旅を終えるとき、帰る場所が一体どこなのか考えさせられる映画でした。
ロックはいつも優しくてカッコいい。
大切な事はいつも映画が教えてくれる。
いい映画を皆様の生活に。
「旅する美容室」
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