nico’s VIEW

trainspotting

2017年6月28日

ダニーボイル監督

 

「trainspotting」および「T2」

 

1996年11月公開。

今でもはっきり覚えてる、このあまりにも衝撃的な映画。

当時、高校1年生だった僕は、

映画を見終わってすぐにスキニージーンズを探しに行った。(もちろん当時は太めのデニムばかりで、結局見つけることは出来ずに、仕方なく古着の27インチのぴっちぴちコーデュロイを買った。)

 

 

解ります。皆さんが言いたいことは。

 

だけど、当時はあまりにも社会現象になりすぎて

とても他人に「トレインスポッティングが好きだ」なんて

恥ずかしくて言えなかった。

 

だけど、36歳T2を観て改めて思った。

 

 

「ユアンマクレガーかっけぇー!」

 

 

 

ベタすぎて恥ずかしい、とか関係ない。

 

このカメラワークと、若々しい no future 感が

いかにもカッコいいじゃないか。

 

今更だけど、どうしても言いたい。

 

「カッコよすぎる!!」

 

 

ドラッグ、喧嘩、窃盗、政治不満、sex、アルコール、クラブ、ナンパ etc…….

 

 

若者の全てが詰りまくった、超青春ムービー。

 

音楽もカッコいい。

 

イギーポップ、プライマルスクリーム、アンダーワールド、ルーリード、デヴィットボウイ。

 

やばい。

僕の青春をまとめてぶち込んだ映画が、まさにこの映画じゃないか。

 

当時はこぞってみんな、トレインスポッティングTシャツを着ていた。(僕は恥ずかしくて着れなかった。着とけば良かった。)

トレインスポッティングが好き!と公言する事は、まるで

 

「俺はタバコを吸うよ」

 

と同じ様な意味があった。

 

つまり、”仲間かどうかを判断するメタファー”だった。

 

俺はタバコを吸う。お前は吸うの?
そうか、吸うのか。だったら俺たちは同じ穴のムジナだな。

 

といった具合と同じで、トレインスポッティング好きは

おしゃれなものが好きで、イケてる穴のムジナって感じだった。

というか、逆に逝き過ぎてダサいくらいだった。

 

スコットランドの歴史も知らなかった。

身分制度の話も知らないし、

民族を意識したこともなかった。

当然ドラッグなんて、風邪薬くらいしかやったことがなかったけど

猛烈にファンキーな世界がこの世のどこかにあるんだと言うことを意識した。

 

そしてこの映画に少なからずとも影響を受けた男たちが地元の街をうろつき始める様になる。

ちょっと会話の成り立たない、偏差値が地面スレスレのジャンキー系の奴ら。(全員しらふ)

シノラーが流行った時に、シノラーが街を牛耳ったのと同じ現象が僕の街にも起きた。(シノラー知ってます?)

 

この映画には

 

「未来を選べ」

 

というサブタイトル的なものが付いている。

 

主人公であるレントンが言う。

 

人生を選べ。

 

仕事を選べ、キャリアを選べ、
家族を選べ、くそったれな大型テレビを選べ。
洗濯機を、車を、CDプレーヤーを選べ、電動缶オープナーを選べ、
健康を、低コレステロールを選べ、保険を選べ、友人を選べ。

未来を選べ。

それが「豊かな人生」だ。
だが俺はご免だ。
豊かな人生なんか興味ない。
理由なんてない。
ヘロインだけがある。

 

 

15歳の僕はシビれた。

シビれまくって、とりあえず細いパンツを履く事から始めた。

坊主にして髪の毛を茶色にしようかとも思った。

僕は本気で未来を選ぼうと思った。

田舎の半端な差値の進学校に入学した自分を呪った。

 

 

そして20年経った今、続編のT2でも相変わらずレントンは言う。

 

生き方を選べ。

フェイスブックだ、ツイッターだ、インスタグラムだ、

選んでどこかの誰かがお前を気にかけてるのを願いながら。

リアリティー番組を観て、出演者をバカにして、ポルノで憂さ晴らしすればいい。

雇い主に呼ばれた時だけ、出勤に2時間かけて仕事して、

自分の子供らにも同じ、さらに悪いだけの人生を歩ませればいい。

お前は中毒者だ。

なら中毒者でいろ。

何か他の中毒になればいい。

愛する人を選べ。

お前の未来を選べ。

人生を選べ。

 

Choose life.

Choose Facebook, Twitter, Instagram, and hope that someone, somewhere cares.

Choose reality TV, slut shaming, revenge porn.

Choose a zero-hour contract, a two-hour journey to work, and choose the same for your kids, only worse.

You are an addict.

So be addicted.

Just be addicted to something else.

Choose the ones you love.

Choose your future.

Choose life.

 

 

 

僕は再びシビれた。

 

この男、20年経った今でも相変わらず人生を選んでいる。

 

そう、人生とは一度選んで終わりじゃないって事だった。

 

普通とか、普通じゃない生き方とか、そんなものは選ぶものじゃないって事だった。

 

どう生きていくかなんて、選択の連続性の賜物だった。

 

no future なんて、みんな一緒だったんだ。

 

俺もお前もこいつもあいつも、みんなまとめてno future だった。

 

そしてスタイリッシュなカメラワークと

一瞬にして10代の気持ちに戻れるあの音楽。

 

かっこいい。

 

 

これ以上もうない。

ただひたすらにカッコいい。

 

 

ダメな男たちが、こんなにもカッコよく映るなんて。

映画っていうのは本当にすごい。

 

 

意味なんて全くない。

深くも浅くもない映画。

トレインスポッティング。

タイトルの意味もよく解らない。

 

 

大切な事はいつも映画が教えてくれる。

いい映画を皆様の生活に。