リチャード・リンクレイター監督
イーサン・ホークと、ジュリー・デルピーの掛け合いで終始する、
邦題が「恋人までのディスタンス」という、地獄のダサさが売りのこの映画。
普段ラブロマンスを一切と言って良いほど観ない僕ですが、
センス抜群なお客様にオススメされ観ることに。
そして一生忘れられないほのどお気に入りの作品になります。
この作品には続編があり
1995年 before sunrise
2004年 before sunset
2013年 before midnight
と9年毎に新作が公開されている。
登場人物も変わらず(というか、2人しか出てこない映画)、コンセプトもさほど変わらず
環境と時間だけが違うという条件で続編が楽しめる。
まず何がこの映画のずばらしい所かというと、ジュリーデルピーの白い肌と、光に透けるクリクリの金髪でしょう。
フランス人の女優の中では美人ってほどでも無い、どちらかというとチャーミングな女性。
だけど、観れば観るほどクセになる。
噛めば噛むほど味が出る。
生意気なところも、面倒なところも、理屈っぽいところも、全部が可愛く見えてくる、とっても不思議な女優さん。
それはきっと、ほっそりとした白い腕と、柔らかそうなナチュラルなロングの髪の毛のせいかなと思います。
ああ、かわいい。
(名作 トリコロール白の愛の女優さんです。)
もともと、偶然同じ列車に乗って居た二人は、ある熟年夫婦の喧嘩がきっかけで会話をすることに。
全くもって、映画でしかありえない設定ですが(僕が20代の時、あらゆる所を一人で旅して来ましたが、こんなドラマチックな事は1度も無かった。)偶然隣り合わせになって、異性の旅人と仲良くなるなんて羨ましい。
そして男(イーサン・ホーク)は、ジュリーデルピーとウィーンの街でデートする為に
とてもおしゃれな文句で彼女を電車から華やかなウィーンの街へ連れ出すことに成功する。
「未来を想像しよう。10年後、20年後、君は結婚している。
君の結婚生活には、かつてあったようなエネルギーはもうない。
君は、旦那さんを責めはじめる。君は、考えはじめる。これまでの人生で出会った男たちのことを。
そして、もし、彼らのうち1人を選んでいたら、今ごろどうなっていただろうか、と。
僕は、その昔の男たちの一人だ。
ぼくはその一人なんだ。だから、タイムトラベルをしたと考えてみてほしい。
未来から、今へと戻ってきたんだ。失った機会を探しだすために。
ほら、これって、すごく大きな恵みになるかもしれないんだ。
君と、君と未来の旦那さんにとってね。
「あぁよかった、何も機会なんか失ってなかったんだ」って、確認するための。
僕は単なる、敗れ去った男の一人なんだ。全然そそられなくて、退屈なね。
そして、君は正しい選択をして、すごく幸せに過ごせるんだ。
参照動画 ←0:50 辺りから、とても良い感じのセリフです。
ナンパをこんなにオシャレに出来るようになったら、
僕の人生はこんな地味な日々ではなく、
毎年バーベキューやスノーボード、夜はクラブへ踊りに出かける
リア充人生に大きく変わっていたでしょう。
だけどもちろん僕は暗いので、映画を観て、本を読んで、ギターを弾いて、猫背で歩き回る人生でした。(まだ死んで無い)
二人はウィーンの街中を歩きながら色々な話をします。
未来のこと、音楽のこと、男女のこと、政治のこと、音楽のこと、1部目でもあるこのbefore sunriseは、20代の若い二人が
荒削りで、主張の強めな思いをぶつけ合うシーンが多くあります。
いや、2部、3部もかも。
でもやはり、若くてかっこいいイーサン・ホークと、可愛くて痩せてるジュリー・デルピーがすごくいい。
景色が綺麗で、とてもフレッシュな二人がウィーンに溶け込む映像は一見の価値あり。
おしゃれです。
こんなおしゃれな恋愛、一度でいいからしてみたかった。
チャーミングで賢い女性と、恋愛感以外も共有できる恋愛。
そんな知的な女性なのに、華奢で髪の毛が細くて、自立してる。
ウィーンの街中を朝まで歩いてみたかった。
最近本当に年下の活躍を見ていて思う。
若い時は一瞬だ。
決して年齢を重ねたからと言って、もう出来ないという事が増えるわけでは無いけれど(むしろ出来る事が増える)
あの時の輝きは、その瞬間にしか表現出来ないものがあるなぁと。
それは5歳でも、15歳でも25歳でも同じ様にある。
5歳の輝きは15歳ではすでに昔のこと。
だけどね、僕は今36歳。
随分大人になったと思う事が最近は多いけど、
このイーサン・ホークの様に
「未来を想像しよう。10年後、20年後、君は結婚している。
君の結婚生活には、かつてあったような・・・・・・・・」
って自分に説明して、行動、チャレンジする事で退屈から逃げようと思う。
っていうか、全然毎日退屈じゃ無いけど。
40歳まで残り4年。
その時に少しは仏になれる様、全力で日々を楽しみます。
大切な事はいつも映画が教えてくれる。
いい映画を皆様の生活に。
「旅する美容室」
nico
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