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英語も話せない僕が、どうして海外に美容室を出店しようと思ったのか。

2015年9月7日

五反田駅30秒、美容室nicoをやっております、代表の宮下健太郎です。
2014年にはマレーシアペナンに日系美容室をオープンさせ、2015年には日系美容学校設立を目標に、3流ながらもがんばって美容業界にしがみついていこうと日々考えを巡らせアンテナを張って生きています。

一番になるのが好きでした。

子供の頃から、なんでも一番がいいなと考えるタイプでしたので、リレーでも、テストでも、課題の提出スピードでも、作文の枚数でも、プレゼント交換のプレゼントの大きさも、なんでも一番が良いんだと思っていました。

もちろん、テストの点数は一番なわけがなく、かろうじて足の速さと、算数と、作文の枚数だけは負けないように一番を取っていました。

「好きな事をする」という感覚よりは、「没頭してしまう事を、没頭してやる」という感覚が、
他の誰も寄せ付けない程の成果を出すという経験。

多分、この頃の経験はその後の人生で大きな意味があったんじゃないかなと、今は思います。

中学生の時に「深夜特急」と「ゲバラ日記」を読んだ頃から海外への興味を示し始めました。

漠然とイメージしていた「海外」というものを、とてもリアルに感じるようになったのがこの2冊のお陰だったと思います。

「世界を旅するって、すごく面白そうだな。」

お金もない旅人が、ユーラシア大陸横断。
地球の裏側ではゲリラ戦をして英雄になった人がいる。

思春期に読んだこの二つの事件は、今でも刺激を与えてくれます。

しかし学生時代はというと

高校もかろうじて通う程度。
2度ほど成績のせいで退学になりかけ、それでもなお遅刻をしない日はないくらい不真面目に学校へ通う事に。

その際、勉学に励む事は当然なく、地図帳以外の教科書は全てクラスの女の子に寄付してしまっていました。

そしてどんな授業にも地図帳を開き、その地図帳の上でスヤスヤ寝て過ごしました。

おかげで身長181センチ。大きく育ちましたね。

その代わり、世界中を旅して回りました。地図帳の上で。英語は勉強しなかったけれど。

中国の奥地や、アフリカの危険地帯。カリブの島々や北欧のオーロラまで。

グーグルアースなんてまだ無かった頃でしたので、地図帳の上を鉛筆でなぞりながら。

そんな旅慣れた僕が、初めて一人で旅に出かけたのが26歳。

それまではアジア諸国を複数人で旅行していただけで、保護されながらの観光でしたから、一人で全てを決断する旅行は初めてでした。

緊張しましたね。その国、「グアテマラ」。ご存知でしょうか?中南米にあるコーヒーが有名な国ですね。

英語も話せないのに、何を血迷ったのかスペイン語圏の国へ。

なぜなら、どうせ英語も話せないんだから、どこいっても同じでしょ。。。。。という発想で。

ならば、好きなところに行ってしまえよ。俺。イエィ。みたいな感じでしょうか。

それから色々な場所に旅行に行くようになります。出来るだけメジャーではない国々へ。

東ヨーロッパ、西ヨーロッパ、カリブ、アジアの国々、北アフリカ。。。。。。

そうしていくうちに、海外に居るという事が、当たり前のような感覚になっていきました。

思ったより英語喋れなくても、なんとかなるな。

思考回路が単純なので、英語も話せないくせに海外で出店する事にしました。
理由はもちろん

仕事で海外旅行をしたいから。

マレーシアにしよう。

この頃、勝手に国年齢というものを自分で決めていました。

例えば「日本」。

この国は成熟し成長は鈍化。好景気も不景気も経験し、世界の頂点も経験済み。年金生活が始まった65歳くらいでしょうか。後は、余生をいかに自分らしく生きるか。そんな感じ。

例えば「シンガポール」。

経済的成功と、英語の母国語化。完全なるアジアの勝ち組。日本でいうと楽天の三木谷さん的な立ち位置。45歳くらいでしょうか。問題は山積みですが、圧倒的な実力があります。

例えば「ラオス」。

最近民主化がはじまり、今から教育が始まろうとしている秘境。公開株もまだ無く、今からどれだけでも変わる事が出来る国。身近な大人や、友人がその人をどういう風に成長させるのか、影響を受けまくる年代です。10歳くらいでしょうか。

ここにきてマレーシア(ペナン)。

どうやら今から就職活動。勉強は終わりました。今、新卒なんです。年齢はまさに22歳。
ジャストです。理想的。(クアラルンプールはまた別です。30歳手前くらいかな?)

こうやって国を年齢で判別していくと、マレーシアって地味ですけどマーケットとしてはいい位置なんです。

いけそうだな。しかも近いし。

またもや安易な思いつきで出店です。

勢いだけです。

「やってみたらなんとかなる。むしろ、ダメなら辞めれば良い。」

僕は諦めが誰よりも早いのが自慢です。

辞めれば良いんです。嫌な感じだったら。

石の上にも3年とか言いますけどね。

冷たい石の上に3年も座っていれば、いずれその石も温まる。

という意味らしいです・・・・・・・。

意味解りますか?

ちなみに僕は全くこの意味がわからないので、寒ければ1週間バイトし、そのお金でヒーターを買ってきます。
そうすると1週間で、石は温まると思っています。

反論は受け付けません。

登山もヘリコプターを使い登頂します。

こちらも反論は受け付けません。

そういえば、マレーシア人美容師の知り合いが居たな。。。。。。
よし、アテンドしてもらおう。

そうして会社登記の仕方もよく解らないまま、マレーシアに下見に行き、その勢いのままコンドミニアムを契約してきます。

流れで会社も作ります。

これで国内外合わせて、3個目の会社設立。

よく解んないけど、なんか楽しい感じになってきたぞ。

そうなんです。

色々理由とか、あるんですけど、多分本当はこれです。

楽しそうだな。

本当にこれだけです。

あとは地元の親友たちと酒を飲むときに、笑話の一つになってくれたら感無量。
それが全てです。

何かをするときに、もっともらしい事を探そうとしますが

実は「楽しいかどうか」で判断しています。

これがいい事かどうか解りません。
ですが月並みな感想としては

人生は一度きりだから、自分を試すような人生の方がきっと楽しいだろう。

と思います。

クリア出来ても出来なくても、自分という人間がよく分かる。

チャレンジという大それたものではなく、子供の頃に「どうなっているんだろう?」という疑問だけで、色々な穴を覗いたり、潜り込んだり、爆竹を入れてみたりしていた、あの感覚だけ。

その「どうなるのだろう」という興味、好奇心。それが全ての原動力です。

行動するとか、夢を持つとか、そういう表現をすると気持ち悪い感じがするので、出来るだけこの表現は避けています。

悪ふざけで人生過ごしてもいいんじゃないでしょうか。

僕はそんな感覚を持っている人たちと、楽しく仕事(悪ふざけ)が出来たらいいなと思っています。

なのでこれを見ている悪ふざけが好きな人。

どうぞマレーシアのお店の向かいが空いているので、そこで何かオープンしてください。

大変ですけど、楽しいですよ。

本当、悪ふざけ出来る人、大募集です。

保証は何もありませんが。少なくとも、色々笑えると思います。

本当にお待ちしております。

やっちゃいましょう。

どうぞよろしく。

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